読者の感想(WATERさん)「桃村の若い時代については、『怪物レヴィアタンには水のある場所』に書いてありました。早稲田で左翼運動をやっていた人なのね。それは置いておくとして、『パウロの後継完全版』は読みごたえ充分。一つの場面ごとに、オチがあって、それがつながって、また大オチがあるといった具合。どうでもいい日誌的な小説がおおいですが、独特な世界観もまた面白い。リベリアと日本のつながり方とか、よく考えましたね。ドンパチもあり。西アフリカの音楽あり。家族の絆あり。アイデンティティ論あり。宗教観あり。リベリア料理とかもうまそうだし──」




桃村 総一郎(ももむら そういちろう):

本当の父は地方の政治家で、父の秘書をしていた時代あり。総理を輩出したこともある名家桃村家に養子として入ることになり、北条総一郎から桃村総一郎に。

文部政務次官などを経て、現在は法務大臣の地位へと昇り詰める。総理候補の一人。リベリア利権の件で、アサイタロウという人物に脅され、そのもみ消しに躍起になる。どうやら佐々山がこの醜聞暴露にからんでいることを突き止める。

桃村について、息子の裕一いわく、モラルを曲げてでも、勝利を得ようとする男。そして勝利した者こそが正義だと信じている

 

裕一の実母:

病死。



桃村朱美
(ももむら あけみ)

裕一の継母。連続狙撃事件の3人目の犠牲者。佐々山とは愛人関係にあったが、斡旋収賄の全ての責任を、佐々山一人に負わせるために色香と言葉巧みに佐々山を利用。

 

n-PHOTO-large570

桃村裕一(ももむら ゆういち):


幼少の時から、英才教育を受ける。一度父に反抗し、進学塾と小学校を休んだことがある。その後は父の指示通りの道を歩み、現在は父の秘書に。尊敬する人物は、父とは全く真逆の思想を持つマーティン・ルーサー・キング・ジュニア。

モラルの道は弧を描くように長い時間がかかるが、行き着く先は正義だ。
“The arc of the moral universe is long, but it bends towards justice.”

というキングの言葉を信奉しているため、父が授ける邪悪な帝王学との間で板挟み続き。

南森良輔とは子供の時に出会っている。


裕一の葛藤については、『パウロの後継完全版~悲しみの人はルカに問う~』にてお確かめください。 
『モラルの道は弧を描くように長い時間がかかるが、行き着く先は正義だ。“The arc of the moral universe is long, but it bends towards justice.”』というキングの言葉の引用も出てきます。





若かりし時代の北条総一郎(桃村家に入る以前の時代)については、『怪物レヴィアタンには水のある場所を~パウロの宿命~』にて描かれています。早くから英才教育を受ける裕一の少年時代は、南森良輔少年との対比にて描写されているので、よろしければ……