本貴田英工(週刊ストーリーランド元アドバイザー)BI出版代表
読者の感想(ナナコさんより)
「まだ読んでいる途中ですが、胸アツです。瑠花とヘレナのやり取りがとてもチャーミングで、それでいて哲学ですね。自分もまた生きる意味を考えてしまいました。自分が何者であるか、奥深いですね。アイデンティティーっていうんですか。十数年、坂本瑠花として生きてきて、本当は、南森小百合だといわれてしまったら、そりゃ、この自分っって何なんだ、て考えるわけですよね。瑠花の気持ちわかります。ぐりぐりきます。で、母と子以上の絆を育んできたヘレナが、瑠花にベッドの中で思いを伝えるシーンがきゅんとなります。『何があろうと、私はあんたを守る。今日、そう決めたんだ。だからね、あんたは自分の思うがままに進むといい』あたしも、誰かに言われてみたいですね。この後どうなることやら、続きがたのしみです。」
滝崎家の定番料理といえば、キャベツの味噌汁ですが、それぞれの家族に、家庭の味というものがあります。
パウロファミリーの絆の象徴ともいうべきが、スープカンジャ(オクラのスープ ※カンジャはオクラを意味するセネガルの言葉だとか)でしょうか。
パウロ、ヘレナ、瑠花、直樹の4人の絆を語る時に、スープカンジャの存在は欠かせません。
パウロ家の食卓にのぼるスープカンジャは、いつも一工夫あり、チキンや羊肉が入ることもあれば、タラなどの魚で代用することもあります。味付けは、リベリアテイストに仕立てることもあれば、和風テイストにアレンジされる場合もありです。
パウロが作るとやや味付けが濃く、男の味です。ヘレナが調理すると、繊細さが増し、見た目が芸術的になります。
どちらも、ルカにとっては家庭の味で、一番の好物でした。
スープカンジャ(ウィキペディアより引用)
肉とオクラ大鍋で煮込み、スープ状にする。塩や干し貝、唐辛子、ニンニク、ネテトゥで味を整えたのち、パーム油を注いで仕上げる。この煮込み汁を別鍋で炊いた飯にかけて食べる。
詳しくは、『パウロの後継完全版』にて!