本貴田英工の『パウロの後継』かく語る

本貴田英工(週刊ストーリーランド元作家&アドバイザー)のオフィシャルblog 『パウロの後継』シリーズについて、夢中になって語ります。 読者情報満載!

もう一つの佐々山家

読者の感想(マルさん)「かつては議員秘書として辣腕をふるっていたが、奈落の底にここまで落ちるかってくらい落ちた男がすごい。付き合っている女性の名前を知らないってのはひどいけど、そんな精神状態から、這い上がろうとする佐々山の生きざまに共感する。自分にも同じ弱く汚い面があるからかもしれない。ただ自分には、佐々山のような愛し方はできないなって。結局のところ、真知子は幸せ者だよ、と泣けるくらいそう思った」




佐々山 将史(ささやま まさし):

政治家秘書として辣腕をふるっていた時代に、初めて家族を持つ。この時、桃村の妻朱美とは不倫関係にあった。

佐々山無題

 

妻:

夫の浮気に気づき、離婚を決意。佐々山が斡旋収賄罪で逮捕され、執行猶予付きの実刑確定以降もずっと断絶は続いた。

 

娘:

実の父佐々山と対面した日に、言い放つ。「ママ、平気だよ。だって、うちには最初からお父さんなんて人いなかったから」最初から、母と子の絆だけで成立した二人家族だったという考えを持つ。



 

佐々山は、スクランブルエッグを見る度に、元妻のことを思い出す。

 無題

 

スクランブルエッグの秘密についても、『パウロの後継完全版~悲しみの人はルカに問う~』に描かれています。



 






 

佐々山家

読者の感想(佐々山びいきさん)「佐々山と、彼をおっちゃんと呼ぶ圭太のエピソードが好き(*゚∀゚)っ。母親を守るために朝食をつくったり佐々山の自転車を直したりとほんと圭太はいいヤツ。佐々山の後ろにまたがって自転車で家まで帰るシーンが最高。スクランブルエッグにカビが生える前に帰らないと。この言葉、あまりに深い。佐々山に振り落とされるなよ、圭太!!!!!」





佐々山家のご紹介です。

 

佐々山将史:

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。早稲田の雄弁部に所属。その先輩筋に当たるのが桃村総一郎法務大臣。若くして才能を認められ、桃村の政治家秘書としてリベリアへ渡り、秘密工作で暗躍。この時のリベリア利権が桃村の政治家としての地位を高めることになる。ヘレナ・モリスを日本へ連れてきたのもこの時で、仕事も恋愛も順風満帆であった。

ところが、ヘレナに裏切られた上、斡旋収賄事件が明るみに。桃村の身代わりとなり逮捕されて以来、一気に人生が転落していく。

そんな時、中山競馬場近くの立ち飲み屋で出会ったのが、土門という若造だった。酒に酔った勢いで、桃村の妻であり、かつて愛人関係にあった朱美を殺してほしいと言ったが、それがよもや現実となる。

さらに若造は次に彼が殺してほしい人物を言い当て、実行に移す。佐々山が殺してほしいと願う人物こそ、ヘレナ・モリスだった。

坂本瑠花がこの物語のヒロインなら、佐々山将史は、裏街道を進むダークヒーロー。『パウロの後継』は、全く違う道を歩む、この二人の思想が織りなす【明と暗の世界観】で成り立っている物語でもある。

無題佐々山
 


女:

息子の圭太とともに、いつからか佐々山のあばら家に転がり込む。佐々山はこの女の名前すら知らない。佐々山いわく、「
過去の美しい女三人は皆、自分から逃げた。ヘレナも、前妻も、アケミもそうだ。彼女たちの美貌があればどこにだって安息の場所はあるだろう。しかし逃げ場がないのは、醜い女だ。行くあてがないなら自暴自棄になるよりない」世界で最も醜い女だと佐々山に思われていたが……まさかの展開がこの先に。「人間は時空すら超えて、これほどまでに人を愛することも、人から愛されることもができる」という真理に、たどりく。



圭太:

女の息子。小4に当たる年齢だが、学校に通ったことがない。出生の届が出されていないため、無戸籍状態。母親を愛し、母親を守るためだけに生きている。いつからか佐々山には認められ、佐々山がオスマンと出会った際に、圭太のことをこう称す。「かわいくはないが、いいヤツだ」


詳しくは『パウロの後継完全版~悲しみの人はルカに問う~』にて


 





 

オスマン・ピレス家

読者の感想(アニメ好きさんより)「オスマン・ピレスファミリーが一番好きかも。オスマンとミシャサの柴又デートのシーンは泣けた。ある人のお葬式(誰が死ぬか言えませんが)で、瑠花をなだめるマリのしぐさがチョーカワイイ。まさかまさか、オスマンの正体を知ってびっくり(・◇・)ゞ。ひぇーっと思ったけど、オスマンがいなかったら、この事件解決しなかったことになるんだよね。よかった、オスマンがいてくれて」



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今回は、トーゴ人のピレス家紹介です。


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オスマン・ピレス:

不法滞在のトーゴ人。アフリカの平原で育ったため驚異的な視力を持つ。ヘレナ・モリスが経営する西アフリカ料理店『フーフー』の店長。わけあって、ルカと行動をともにするようになる。

ボスのヘレナに重大な隠し事がある、謎多き人物。

この物語の中で、最も情にもろい、キーパーソン。


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ミシャサ・ピレス:オスマン・ピレスの妻:

フランス語教室の講師。オスマンと柴又の帝釈天参道でデートをした帰りに、

子供ができたと告げる。

オスマンが喜びの反応を示すのに対して、

まさか彼女は「お腹の子をおろしたい」という。
 


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マリ・ピレス:

日本で生まれ、トーゴのことをよく知らない小学4年生。

フランス語は気取っているから嫌いだといい、なぜか時折大阪弁を使う。

母ミシャサの話では、「大阪から越してきた男の子に恋をしているらしく、彼の影響を受けている」と。


詳しくは、『パウロの後継完全版~悲しみの人はルカに問う~』にて








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本貴田英工(ホンキダエイク)と申します。
日本テレビ系列放映の『週刊ストーリーランド』にて
作家とアドバイザーの仕事をしていました。
詳しくは、こちらまで。


 

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